「ドラえもん」6種類の第1話を収録した“0巻”が12月発売、カラーページや予告も
藤子・F・不二雄「ドラえもん」のてんとう虫コミックス版の第0巻が、12月1日に小学館より発売される。
よいこ、幼稚園、小学一年生、小学二年生、小学三年生、小学四年生(いずれも小学館)の6誌にて、1970年1月号に連載がスタートした「ドラえもん」。各雑誌の対象読者別に描き分けられた6種類の第1話が存在するが、てんとう虫コミックス版の第1巻には小学四年生版を加筆・修正したものが収録されていた。このたび「ドラえもん」50周年を記念し、23年ぶりの新刊として発売される0巻には、6種類の第1話をすべて掲載。カラーページなど当時掲載された状態をほぼそのまま再現する形で収められる。
さらに0巻には“伝説の予告ページ”も当時のまま収録。これは連載開始号の前号に掲載される予告ページの締切までに、藤子・Fが作品のアイデアを思いつかず、主人公の姿を描かずに「出た!」という吹き出しのみで告知したと言われているもの。そのほかドキュメンタリーマンガ「ドラえもん誕生」がてんとう虫コミックスに初収録され、「ドラえもん」の連載が開始された当時の背景を解説する記事ページも収められる。なお「ドラえもん」0巻は首都圏では11月27日に発売。そのほか今後も小学館からは、「ドラえもん」50周年を記念した書籍、単行本が順次刊行されていく予定だ。
担当編集・徳山雅記(小学館・ドラえもんルーム)コメント
ドラえもん50周年を記念して、この国民的名作の歴史を振り返るにはぴったりの1冊が誕生します。しっぽの色や、ネコを思わせる走り方、ひみつ道具の使い方など、現在の設定と異なる部分が注目のポイントです。てんとう虫コミックスの棚、1巻の前にそっと並べられる奇跡の最新刊、満を持して登場です。
(c)藤子プロ・小学館